momoのひとりごとブログ

日々を楽しく、好奇心をもってすごして生きたい、雑記ブログです

**当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーション・広告を含みます**

映画『ラストレター』

 『ラストレター LAST LETTER』

監督・原作・脚本/岩井俊二

音楽/小林武史

 

福山雅治/乙坂鏡史郎

神木隆之介/乙坂鏡史郎(高校生時代)

 

松たか子/岸辺野裕理

広瀬すず/遠野鮎美・遠野美咲(高校生時代)

森七菜/岸辺野颯香・遠野裕理(高校生時代)

庵野秀明/岸辺野宗二郎

 

小室等 水越けいこ 木内みどり 鈴木慶一

豊川悦司 中山美穂

 

f:id:momo9ri:20200121175516j:image

 

 

1月19日 MOVIX京都にて鑑賞

 

映画『ラストレター』を観てきました。

なんというか、優しい映画ですね。

 

 

『たとえ死んでいたとしても、その人を想い続ける人がいれば生きているように感じる。』

というような台詞がありました。

本当にそうかもな、人の心の中で誰かは生き続けるんだよな、と思う。

何度か涙が流れました。あまり映画を見て泣かないのに。

いかにも『泣かそう』とする押し付ける感動系映画とか(笑)、絶対に泣かないしw

なのに、なぜか自然と流れてました。なんでだろ・・・

 

冒頭、”美咲”の葬儀から物語が始まるので”美咲”はもうこの世にいない。

それなのに、”美咲”として同窓会に出席し、”美咲”として憧れの先輩だった乙坂と出会い、”美咲”になりすまして乙坂に一方的に手紙を出し続ける美咲の妹”裕理”には『なぜ美咲は死んだと言わないんだ!』とイラっとさせられた。《言わない》ではなく《言えない》のだとしても、なんとも言えない負の感情が芽生えてしまった。

それは、後々、高校生時代の回想へと繋がっていく。姉へ恋心を抱く乙坂に『渡すからラブレター書きなよ』と言い、ラブレターを何通も預かりながら姉に渡さない裕理。裕理もまた乙坂に恋心を抱いていたから・・・

う~ん、だからってなぁ(-"-)ぷんすか!って思ってしまう私は冷たいのでしょうか・・・!?

いや、これはリアルじゃなくて映画だし!

 

岩井俊二監督の作品『ラブレター』を観ていないので、これがセルフオマージュではないか言われているのも私にはわかりません。

岩井監督作品に詳しい方ならきっと細かい視点なんかにもヒントがあって面白いのでしょうね。

 

”美咲”の過去と娘を演じるのは広瀬すず。顔はそっくり(当たり前じゃん)なのに、母娘とはいえ別人なので、全く違う人に見えるのすごいです。自分の遺影を見ながら母のことを涙ながらに語るシーン。冷静に考えてみるとすごいことだよね、役者さんってすごいなと思う。

乙坂の現在と過去に、福山雅治と神木隆之介。

全く違和感のない高校生でした、神木くんw

そして、不思議と同一人物に見える現在の福山くんと過去の神木くん。

似せて演技されているのでしょうけれど、すごいなぁと。それにしても福山雅治を、パっとしない売れない小説家で、ひげでイケてないビジュアルの役に抜擢するとは!こういうの好きです(*^^)v

裕理の現在と過去に、松たか子と森七菜。裕理の現在の松たか子の娘”颯香”も森七菜。

それぞれに異なる人物に見えていたので森七菜さんも将来有望な女優さんなのでしょう。(これまで全く存じ上げなかったのでなんとも・・・)

 

現在と過去を行き交いながら、人と人の関わりあいをゆったりと丁寧に描いているように見えました。

現在の裕理のあれこれも。夫や子供たちと、義理母と、義理母の知人と、などなど。

夫の役で庵野秀明さんが登場したのには驚きました(笑)

きっと、たくさんの伏線的なものが散りばめられていると思います。解説サイトを見て、なるほど!と思ったこともたくさんあります。

題名からして『手紙』がキーになることは解ります。

でも、ただ何も情報なく見てもとても素敵な映画だと思いました。

きっと、何かすこし、心に残るものがある・・・そんな映画だと思います。

手紙を書かなくなったいまの時代、返事が即返ってくる時代、ゆっくりと行って帰ってくる便りをしたためてみようかな、そんな気分になりました。

 


f:id:momo9ri:20200121175621j:image

 

 

ラストレター (文春文庫)

ラストレター (文春文庫)

  • 作者:岩井 俊二
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/09/03
  • メディア: 文庫
 

  

Love Letter

Love Letter

  • 発売日: 2014/08/27
  • メディア: Prime Video